金利は、なぜ国ごとに違う?
同じお金に、国ごとの体温がある。
同じ月に、金利を上げる国も、下げる国も、据え置く国もある。目指す物価の目標と、いまの物価。その二つが、国ごとの金利の「体温」を決めている。
30秒要約
- 2026年9月の時点で、政策金利はブラジル13.75%、南アフリカ7.25%、インド5.25%、米国3.75〜4.00%、ユーロ圏の預金金利2.50%と、国によって大きく違う。
- 違いのもとの一つは、目指す物価の目標。ユーロ圏と米国は2%、ブラジルと南アフリカは3%、インドは4%を目標にしている。
- 同じ9月に、米国、ユーロ圏、南アフリカは金利を上げ、ブラジルは下げ、インドは8月に据え置いた。
五つの国と地域の、体温。
同じ時期でも、政策金利の水準はこれだけ違う。
ブラジルの政策金利(2026年9月17日から)
この記事で並べた中で最も高い。ユーロ圏の預金金利は2.50%。
目指す体温が、違う。
中央銀行が目標にする物価の上昇率は、国ごとに違う。
いまの体温も、違う。
物価がいま目標からどれだけ離れているかで、金利を動かす向きが変わる。
上げる国、下げる国、止まる国。
同じ時期でも、金利を動かす向きはばらばらだ。
この先を読むための、目盛り。
国ごとの金利を読むための目盛りを置いておく。
次の問い
NEXT QUESTIONお金の、いちばん奥の蛇口。NEXT QUESTION持ち越した夜に、つく値札。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- 世界のすべての中央銀行の政策金利。五つの国と地域を例にした。
- 中東やアジア・太平洋のほかの国の最新の金利。この記事では確かめていない。
出典
[1] ブラジル中央銀行政策金利(Selic)の目標 公開データ 系列4322026年9月26日確認・中央銀行[2] 南アフリカ準備銀行Statement of the Monetary Policy Committee, September 20262026年9月・中央銀行[3] インド準備銀行金融政策委員会の決定(2026年8月3〜5日)、物価目標の通知2026年8月5日・中央銀行[4] 米連邦準備制度FOMC statement2026年9月16日・中央銀行[5] 欧州中央銀行(ECB)Monetary policy decisions、金融政策戦略2026年9月10日・中央銀行[6] ブラジル中央銀行国家通貨審議会決議 第5.141号(継続の物価目標)2024年6月26日・中央銀行・政府