為替レートは、誰が決める?
建物のない、世界最大の市場。
株の取引所のような建物は、外国為替にはない。世界じゅうの銀行や業者が直接取引し、その値段が為替レートになる。1日に動くお金と、その地図を見る。
30秒要約
- 2025年4月、外国為替の取引は1日平均9.6兆ドルだった。3年前の7.5兆ドルから28%増えた(国際決済銀行の調査)。
- 取引所の建物はなく、銀行や業者が直接取引する。取引の75%は英国、米国、シンガポール、香港の4か所に集まり、英国だけで38%。
- 米ドルは、取引の89%で売りか買いの片側にいる。市場は24時間、時差にそって世界を回る。
1日に、9.6兆ドル。
世界の外国為替の取引は、1日にこれだけの大きさになる。
2025年4月の、外国為替の1日の平均の取引額
3年ごとの国際決済銀行の調査。2022年は7.5兆ドル。
建物は、どこにもない。
外国為替には、株の取引所のような一つの建物がない。銀行や業者が、互いに直接取引する。
2025年の調査に参加した銀行や業者の数(以上)
52の国と地域の中央銀行などが集めた。
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店頭の市場
BIS の調査は、取引所を通さない「店頭」の外国為替の取引を数えている。2025年は52の国と地域の中央銀行などが、1,100を超える銀行や業者から数字を集めた[1]。
レートを決める一人の誰かはいない。多くの参加者が出す買いと売りの値段が、そのときのレートになる。
地図の上の、偏り。
取引の多くは、いくつかの都市の窓口に集まっている。
英国の窓口が占めた、世界の外国為替の取引の割合
上位4か所(英国、米国、シンガポール、香港)で75%。
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四つの窓口
2025年4月、英国、米国、シンガポール、香港の4か所の窓口で、世界の外国為替の取引の75%を占めた。英国だけで38%だった[1]。
これは取引の窓口がある場所の数字で、取引する人の国籍ではない。
ほとんどの取引の、片側にドル。
外国為替の取引は二つの通貨の組み合わせ。その片側に、たいてい米ドルがいる。
米ドルが売りか買いの片側にいた取引の割合
一つの取引に通貨が二つあるので、合計は200%になる。
24時間、日の出とともに回る。
一つの都市が眠るころ、別の都市の窓口が開く。
外国為替の市場が動いている時間
一つの開始や終了の時刻はなく、都市ごとの時差にそって動く。
次の問い
NEXT QUESTION持ち越した夜に、つく値札。NEXT QUESTIONレジの前の、ひとつの質問。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- 個人の取引が全体に占める割合。調査は銀行や業者の窓口の数字で、個人の取引だけを分けていない。
- 都市ごとの取引の時間の決まり。市場には一つの開始や終了の時刻がない。