インフレって何?
同じ1ドルが、少しずつ軽くなる。
財布の中の1ドルは変わらないのに、買えるものが少しずつ減っていく。物価が上がるとはどういうことか。数字で重さを量る。
30秒要約
- インフレは、物価が全体として上がり続けること。同じお金で買えるものが減っていく。
- 米国の消費者物価で見ると、2000年1月の1ドルの買い物には、2026年8月に約1.98ドルが必要になった。
- IMFは、2026年の世界の物価の上昇率を4.7%と見込んでいる(2026年7月)。
1ドルが、2ドル近くに。
26年あまりで、同じ買い物に必要なお金は約2倍になった。
2000年1月の1ドルと同じ買い物に、2026年8月に必要な額
米国の消費者物価で計算。国によって違う。
深く読む
米国の物価
米国労働統計局の消費者物価指数は、2000年1月が168.8、2026年8月が334.980だった[1]。
この比から、2000年1月の1ドルの買い物には、2026年8月に約1.98ドルが必要になる。逆に言えば、今の1ドルで買えるのは、2000年1月の約半分だ(取材側の計算)。
1年で、3.4%。
米国の物価は、この1年で3.4%上がった。
米国の消費者物価の、1年間の上昇(2026年8月)
季節の調整をしない指数で計算。
世界の見通しは、4.7%。
IMFは、2026年の世界の物価の上昇率を上方修正した。
IMFが見込む、2026年の世界の物価の上昇率
2026年7月の見通しで、確定した値ではない。
深く読む
世界の見通し
国際通貨基金(IMF)は2026年7月、世界の物価の上昇率の見通しを、2026年について4.7%に引き上げた。2024年の初めから続いていた物価の落ち着きが止まったと説明している[2]。
国によって上昇率は大きく違う。ここで示すのは世界全体の見通しだ。
半分の重さになるまで。
物価の上昇が続くと、お金の価値が半分になる時期を目安で計算できる。
年3.4%の物価の上昇が続いたとき、お金の価値が半分になるまでの目安
同じ上昇率が続くと仮定した、72の法則での計算。
深く読む
72の法則
72を年の割合で割ると、倍になるまでのおおよその年数が出る[3]。物価が年3.4%で上がり続けると、72 ÷ 3.4 で約21年。そのころには、同じお金で買えるものが約半分になる(取材側の計算。厳密には約20.7年)。
実際の上昇率は年ごとに変わる。これは仕組みを見るための目安だ。
物価を読む、目盛り。
インフレを読むための目盛りを置いておく。
次の問い
NEXT QUESTION利子が、利子を連れてくる。NEXT QUESTION同じパンは、国境でいくらになる。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- 国ごとの物価の上昇率。各国の統計の機関で確かめてほしい。
- 物価が上がる理由の詳しい分析。