預けたお金は、どう守られる?
金庫は、ひとつとは限らない。
銀行の預金を守る仕組みと、投資の口座を守る仕組みは別のもの。守られる範囲と、守られないものを、国をまたいで見る。
30秒要約
- 多くの国に、銀行が破綻したときに預金を一定額まで守る「預金保険」がある。上限は国ごとに違う。
- 投資の口座には、別の守りがある。たとえば米国のSIPCは上限50万ドルまで守るが、値下がりの損は守らない。
- 会社のお金と客のお金を分けて持つ「分別管理」も、守りの一つ。どの仕組みが自分に当てはまるかは、国と会社で変わる。
守りは、何枚も重なっている。
預金の保険、投資の口座の保護、分けて持つルール。守りは一枚ではない。
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二つの金庫
銀行に預けたお金を守る「預金保険」と、証券会社などに預けたお金を守る「投資家の保護」は、別の仕組みだ。
米国の預金保険(FDIC)は、株、債券、投資信託、暗号資産を対象にしていない[1]。どのお金が、どの仕組みの対象かを分けて見る。
世界に、107の預金保険機関。
預金保険は多くの国にあり、上限は国ごとに違う。
国際預金保険協会(IADI)の会員の預金保険機関の数(2025年12月)
115の国・地域。会員でない制度もある。
守るのは、値下がりではない。
投資の口座の保護は、会社が破綻したときのためのもの。相場の損は守らない。
米国のSIPCが守る上限(うち現金は25万ドル)
証券の値下がりの損は守らない。
分けて持つ、というルール。
客のお金は、会社のお金と分けて持つ。それも守りの一つだ。
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分別管理
英国のルールは、会社が客のお金を受け取ったら、会社自身のお金と分けて持つよう求めている。会社が破綻したとき、客のお金と、ほかの債権者の取り分をはっきり分けるためだ[11]。
分けて持つことは大切な守りだが、どこまで守られるかは国のルールと会社で変わる。
預ける前に見る、目盛り。
守りの範囲を読むための目盛りを置いておく。
次の問い
NEXT QUESTION看板の奥に、本当の相手がいる。NEXT QUESTION値札の外にも、値段がある。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- すべての国の預金保険の上限。IADIや各国の機関のページで確かめてほしい。
- 投資家の保護の、国ごとの細かな条件。
出典
[1] 米国 連邦預金保険公社(FDIC)Understanding Deposit Insurance2026年9月26日確認・公的機関[2] 国際預金保険協会(IADI)2026年の優先課題と役員の発表2025年12月1日・国際機関[3] 欧州委員会Deposit guarantee schemes2026年9月26日確認・公的機関[4] 英国 金融サービス補償機構(FSCS)Check your money is protected2026年9月26日確認・公的機関[5] 豪州 健全性規制庁(APRA)Financial Claims Scheme2026年9月26日確認・公的機関[6] シンガポール預金保険公社(SDIC)Deposit Insurance Scheme FAQ2026年9月26日確認・公的機関[7] インド 預金保険信用保証公社(DICGC)A Guide to Deposit Insurance2026年9月26日確認・公的機関[8] 南アフリカ準備銀行(CODI)CODI Frequently Asked Questions2026年9月26日確認・中央銀行[9] ブラジル 信用保証基金(FGC)About FGC guarantee2026年9月26日確認・公的な基金[10] 米国 証券投資者保護公社(SIPC)What SIPC Protects2026年9月26日確認・公的機関[11] 英国 金融行動監視機構(FCA)FCA Handbook CASS 7.13 Segregation of client money2026年9月26日確認・監督当局